“ちょうおん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
潮音33.3%
重恩22.2%
寵恩11.1%
朝音11.1%
趙温11.1%
長恩11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし座右にある最近の「アララギ」や「潮音ちょうおん」その他を手当たり次第に見ていると、中にはほとんど前記の第一例に近いものも、第二例に近いものも、また第三例に近いものもあるが
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
しかも身は平家の重恩ちょうおんをうけているので、雄々おおしくも、私情をすてて、老躯をここへ運んで来ておられる
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あわれ、島津が寵恩ちょうおんにこたえて、いまを一と、働く気か」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ現身うつそみだけを朝音ちょうおん暮音ぼおんの松かぜにおいて
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
らざる智慧を趙温ちょうおんに附けられたおかげには、すきだのくわだの見るも賤しい心地がせられ、水盃をも仕兼ねない父母の手許てもとを離れて、玉でもないものを東京へ琢磨みがきに出た当座は
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
と云う顔いろが、まず住職の長恩ちょうおん和尚の眉や眼にうごいていた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)