潮音ちょうおん)” の例文
ざあ、ざあっ……と断崖の下の潮音ちょうおんは、親子三人の上に、松の葉を降りこぼした。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし座右にある最近の「アララギ」や「潮音ちょうおん」その他を手当たり次第に見ていると、中にはほとんど前記の第一例に近いものも、第二例に近いものも、また第三例に近いものもあるが
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
耳には紀淡きたん潮音ちょうおんがきこえてくるような心地もして。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)