“ちどり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
千鳥88.9%
水鵲5.6%
千禽2.8%
川千禽2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
カラカラに乾いた咽喉と血走った眼に、フト、——一寸一ぱい、千鳥ちどり食堂——と禿ちょろの看板をぶら下げた居酒屋が写った。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
くだんのは人の声なり、ましてや春の鶯あるひは蛙、夏の蝉、秋の初雁、鹿、虫の、冬の水鵲ちどりをや。本編ほんへん輴哥そりうたをきゝ春めきてうれしとは真境実事しんきやうじつじ文客の至情なり、我是にかんじてこゝに数言すげんく。
どうだ、正月じゃないか、なにを好んで田舎いなかの寺になどくすぶっていられるか。なだの銘酒、京の女、加茂の川千禽ちどり、都は恋しくないか。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)