“だじゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
懦弱60.7%
惰弱39.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはいいが、そのいいところはまねずに、まね易い頽廃的なところばかりをまねるために、国民一般が懦弱だじゃくとなり、センチメンタルとなる。
(わしを見た人々は、必ず、自分の、当今の懦弱だじゃくな、贅沢な振舞を省みるであろう。寝静まって、良心の冴えてくる時、不義に虐げられた時——)
三人の相馬大作 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
これに反して上士はいにしえより藩中無敵の好地位をしむるが為に、漸次ぜんじ惰弱だじゃくおちいるは必然のいきおい、二、三十年以来
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
よい事と許されていた惰弱だじゃく時代であったから、右衛門の母は兼盛と、手をつないで居た間に懐胎したが、何様いう因縁かで兼盛と別れて時用のもとへ帰したのである。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)