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だきみょうが
ふりがな文庫
“だきみょうが”の漢字の書き方と例文
語句
割合
抱茗荷
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
抱茗荷
(逆引き)
余謹聴しつつ
徐
(
おもむろ
)
にその人を看るに紋付の羽織を着たり。侃々諤々の論未終らざるに余
遽
(
にわか
)
に問うて曰く貴兄の羽織には紋あり見る処
抱茗荷
(
だきみょうが
)
に似たり。抱茗荷は鍋島様の御紋なり。
偏奇館漫録
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
紐
(
ひも
)
の色、
高蒔絵
(
たかまきえ
)
、いくらか似てはおりますが、よくよく見ると、まるっきり違った品で、金蒔絵で散らした紋も、鷹の羽がいつの間にやら
抱茗荷
(
だきみょうが
)
になって、厳重にしたはずの封印もありません。
銭形平次捕物控:022 名馬罪あり
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
うしろから
翳
(
かざ
)
しかけた大傘の紋処はいわずと知れた金丸長者の
抱茗荷
(
だきみょうが
)
と知る人ぞ知る。
鼈甲
(
べっこう
)
ずくめの櫛、
簪
(
かんざし
)
に後光の
映
(
さ
)
す玉の
顔
(
かんばせ
)
、柳の眉。
綴錦
(
つづれにしき
)
の
裲襠
(
うちかけ
)
に銀の
六花
(
むつばな
)
の
摺箔
(
すりはく
)
。五葉の松の縫いつぶし。
名娼満月
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
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