“たまむら”の漢字の書き方と例文
語句割合
玉村100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伯爵は其箱を見、この答えを聴くより、たちまち露子の腕を取って、其腕に玉村たまむら侯爵から贈って来た腕環うでわめ満面にあふるるばかりのえみたたえて
黄金の腕環:流星奇談 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
東京の銀座に大きな店をもち、宝石王といわれている玉村たまむら宝石店の主人、玉村銀之助ぎんのすけさんのすまいは、渋谷しぶや区のしずかなやしき町にありました。
超人ニコラ (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
玉村たまむら侯爵は相変らず面白い事をする人だ、この腕環は侯爵家の祖先照子てるこ姫とう人の用いたもので
黄金の腕環:流星奇談 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
東京の有名な大宝石商の玉村たまむら氏のお嬢さんで、妙子たえこさんという方だ。信州しんしゅうのある温泉場からの帰りみちを、お父さんの一行と分れて、一人のばあやを供に、数日ここに滞在しているのだ。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
すると此時たちまへやがスーと明いて、入って来たのは此家の老家扶かふで、恭しく伯爵の前に頭を下げ、「殿様に申上げます唯今ただいま之れなる品物が、倫敦ロンドン玉村たまむら侯爵家より到着致して御座います」
黄金の腕環:流星奇談 (新字新仮名) / 押川春浪(著)