“たなまた”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タナマタ
語句割合
手俣50.0%
手股50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其時迸り出た血からいろいろの神が成り出ましたが、御刀みはかし手上たがみに集れる血手俣たなまたよりくき出て成りませる神の名を闇𨔆加美クラオカミノ神というとある。
二、三の山名について (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
次に御刀の手上たがみに集まる血、手俣たなまたよりて成りませる神の名は、闇淤加美くらおかみの神。次に闇御津羽くらみつはの神。
かれここに神産巣日御祖みおやの命に白し上げしかば、「こはまことに我が子なり。子の中に、我が手俣たなまたよりきし子なり。かれいまし葦原色許男あしはらしこをの命と兄弟はらからとなりて、その國作り堅めよ」
姫は悲しさに、もろ手を以てすくはうとする。むすんでも/\水のやうに、手股たなまたから流れ去る白玉——。玉が再び砂の上に並んで見える。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
姫は悲しさに、もろ手を以てすくおうとする。むすんでも掬んでも、水のように、手股たなまたから流れ去る白玉——。玉が再、砂の上につぶつぶ並んで見える。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)