手股たなまた)” の例文
姫は悲しさに、もろ手を以てすくはうとする。むすんでも/\水のやうに、手股たなまたから流れ去る白玉——。玉が再び砂の上に並んで見える。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
姫は悲しさに、もろ手を以てすくおうとする。むすんでも掬んでも、水のように、手股たなまたから流れ去る白玉——。玉が再、砂の上につぶつぶ並んで見える。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)