“たげん”の漢字の書き方と例文
語句割合
多言100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
決して女子は勇気なくともよいというのではないが、女子の強きところは耐忍たいにんにありとせば、男子の特長は猛進的もうしんてきなる奮闘ふんとうの力にある。このことを論ずるには多言たげんを要せぬ。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
多言たげんは要しますまい。手前の態度をもって、武士らしく、お覚悟あっては如何ですな」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
土噐どきの形状紋樣もんように至つては多言たげんを要せず、實物じつぶつを見たる人はさらなり、第七回の挿圖さしづのみを見たる人も、未開みかいの人民が如何にしてく迄に美事みごとなるものを作り出せしかと意外いぐわいの感をいだくならん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)