“たくましゅ”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
欧羅巴ヨオロッパの某大国の Corpsコオル diplomatiqueジプロマチック で鍛えて来た社交的伎倆ぎりょうたくましゅうして、或る夜一代の名士を華族会館の食堂に羅致らちしたのである。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
出勤する途上に、毎朝邂逅であう美しい女教師があった。渠はその頃この女にうのをその日その日の唯一の楽みとして、その女に就いていろいろな空想をたくましゅうした。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
息子の十蔵は、出先でつかまり、遠島送りになったが、途中、夜に乗じて、遠島船から海へとびこみ、江戸へ舞いもどって以来、自暴自棄な野性の生活力をたくましゅうしている男だった。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)