“そりばし”の漢字の書き方と例文
語句割合
反橋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
を消すと、あたりがかえって朦朧もうろうと、薄く鼠色にほのめく向うに、石の反橋そりばしの欄干に、僧形そうぎょうの墨の法衣ころも、灰色になって、うずくまるか、と視れば欄干に胡坐あぐらいて唄う。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その宏大な建物を中心に、楼台高閣をめぐらして、一座の閣を玉龍と名づけ、一座の楼を金鳳きんほうととなえ、それらの勾欄こうらんから勾欄へ架するに虹のように七つの反橋そりばしをもってした。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で……霞へ渡る反橋そりばしれば、そこへ島田に結った初々しい魂が、我身を抜けて、うしろ向きに、気もそぞろに走る影がして、ソッと肩をすぼめたなりに、両袖を合せつつ呼んだのである。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)