“そのきみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
其君100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いゝか、君は笑つてゐる。笑つてゐるが、其君そのきみは何もないぢやないか。君は世のなかを、ありまゝで受け取る男だ。言葉を換えて云ふと、意志を発展させる事の出来ない男だらう。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ことわざにいはく千里のみちはしる馬つねにあるといへども是を伯樂はくらくもなく其智者そのちしやにあへはなしとかや人間にんげんも又同じ忠信ちうしん義信ぎしんの人おほくあつても其君そのきみのこゝろくらくして是を用ゆる事なくんばむなしく泥中でいちうたま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)