“そちこち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
其方此方85.7%
其地此地14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余は又目科がく詮さくする間に室中を其方此方そちこちと見廻して先に判事の書記が寄りたる卓子てえぶるの下にて見し彼のコロップの栓を拾い上げたり
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
低くなつた北岸きたぎしの川原にも、円葉楊まるばやなぎの繁みの其方此方そちこち、青く瞬く星をちりばめた其隅々くまぐまには、やみに仄めく月見草が、しと/\と露を帯びて、一団ひとかたまりづゝ処々に咲き乱れてゐる。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)