“そうへき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
双璧81.3%
双壁12.5%
層襞6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
病躯は重い鎧にも耐えぬほど弱々しかったが、官兵衛孝高とともに、秀吉の双璧そうへきといわれ、智略ちりゃくふくろと恃まれていた彼でもあった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宇宙万象の秋、人の心に食い込む秋思の傷みをえいつくして遺憾なく、かの芭蕉の名句「秋ふかきとなりは何をする人ぞ」と双壁そうへきし、蕪村俳句中の一名句である。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
開閉器スイッチの所在が判って、室内が明るくなった。テレーズの人形は身長みのたけ五尺五、六寸ばかりの蝋着せ人形で、格檣トレリス型の層襞そうへきを附けた青藍色のスカートに、これも同じ色の上衣フロックを附けていた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)