“そうがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
窓外77.8%
巣蓋5.6%
痩蓋5.6%
蒼涯5.6%
霜害5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母とあによめは物珍らしそうに窓の外をながめて、田舎いなかめいた景色を賞し合った。実際窓外そうがいの眺めは大阪を今離れたばかりの自分達には一つの変化であった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
既に肢翅成って巣蓋そうがいを破り、まさに天宙に向かって飛翔の動作に移らんとするまで育ったのが至味というのである。
採峰徘菌愚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
ポオル・クロオデル日本に来りし時、この東海道の松並木を見て作る所の文一篇あり。痩蓋そうがい煙を含み危根きこん石を倒すの状、ゑがき得て霊彩れいさい奕々えきえきたりと云ふべし。今やこの松並木亡びんとす。
野火のけむりであろう、遠く白いものが烟々えんえんとして蒼涯そうがいを区切っている。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
然るにかつて成効して所有するの樽川村たるがわむらの地には、其年には風損ふうそん霜害そうがいとにて半数の収益を※じたり。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)