“せっしょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
切所55.6%
折所27.8%
切処5.6%
窃書5.6%
切所5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ああ、この痛々しい足どり——だが、今となっては誰をうらもうようもあるまい。十種香の謙信でさえが、「塩尻までは陸地くがじ切所せっしょ、油断して不覚を取るな」
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ことに木曾路はゆくところみな難所なんしょ折所せっしょ、いざという場合にはいちだんと危険が多いように考えられる
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これなどもやはり軍略の必要から出たもので、実際に竹藪たけやぶを立てて遠望をさえぎり、または人工的に一つの切処せっしょを設けたものかと思う。関東にも同じ地名があり、また竹を多くえていた。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
窃書せっしょは盗みの数にらない。窃書は読書人の為す事で盗みの数に入るべきことではない」
孔乙己 (新字新仮名) / 魯迅(著)
ヶ原の高原、木曾の切所せっしょなどへかかったら、どうする気だろうと思われるが、小手調べの碓氷峠でも、さして難儀な顔もみせないところは、お十夜も周馬も
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)