“せうせき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
硝石33.3%
證跡33.3%
焦石33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「申松の投網のおもりを盜つたのさ、——硝石せうせき硫黄いわうは生藥屋で賣つて居るが、素人の拵へる火藥は、弱いから本當の鐵砲には使はれないよ」
鐵砲足輕の娘が、見やう見眞似で、竹の鐵砲も作り、硝石せうせき硫黄いわうと木炭末を混合して、幼稚な火藥も作れる筈ですが、その鐵砲と火藥で、自分を撃たせたのは、意味のないことです。
八木奬三郎氏の實見談じつけんだんに據れば此岡の麓には今尚ほ貝殼かひがら點々てん/\散布さんぷして、曾て一大貝塚有りし證跡せうせきを留むと云ふ。此地海岸をる事凡一里。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
此他漆液しつえきの類、繪の具の類をつくりし證跡せうせき有り。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
二勺より路は黒鉄くろがねを鍛へたる如く、天の一方より急斜して、爛沙らんさ焦石せうせき截々せつ/\、風のさわぐ音して人と伴ひ落下す、たまたま雲を破りて額上かすかに見るところの宝永山の赭土あかつちより、冷乳のかめを傾けたる如く
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)