硝石せうせき)” の例文
「申松の投網のおもりを盜つたのさ、——硝石せうせき硫黄いわうは生藥屋で賣つて居るが、素人の拵へる火藥は、弱いから本當の鐵砲には使はれないよ」
鐵砲足輕の娘が、見やう見眞似で、竹の鐵砲も作り、硝石せうせき硫黄いわうと木炭末を混合して、幼稚な火藥も作れる筈ですが、その鐵砲と火藥で、自分を撃たせたのは、意味のないことです。