“ずくにゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木莵入16.7%
俗僧16.7%
図久入16.7%
奴入道16.7%
木菟入16.7%
木菟入道16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木莵入ずくにゅうは頭の上へ手を置いてしまったが、大分こたえたと見えて、金公の棚下たなおろしも出なくなって唸り出すと、今度は金公が首を突き出して
ガバとね起きて雨戸をし、燭台を取って外の闇を照して見ると、二人とも打倒れてウンウンと唸っているのは金助と木莵入ずくにゅうであるらしい。その傍に立っている人の影が一つ。
如才なきお吉はわが夫をかかる俗僧ずくにゅうにまでよくわせんとてか帰り際に、出したままにして行く茶菓子とともに幾干銭いくらか包み込み、是非にというて取らせけるは
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その図久入ずくにゅうの寝部屋というのは、一たい、どの見当なんだろう?
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
「無礼だ、奴入道ずくにゅう。」
露萩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
仏鉢はまことに貴く王これをあがむるはもっともだが、かの木菟入ずくにゅうこそしからぬ、あんなありふれた坊主を一億金代りに受け取ったは大勘違いでなかろうかと。
「勿論ですわ。——法界屋にお辞儀をなすった方が、この木菟入道ずくにゅうに……」