“すゞりばこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
硯箱88.9%
硯筥11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「主人の居間の、硯箱すゞりばこの中に入つてゐる筈で、もつとも、使はうと思へば、誰でも使へないこともありません」
夫人は夫の言葉を聞くと、それを豫期していたものゝ如くお春に云いつけて料紙りょうし硯箱すゞりばこを取り寄せた。
もう彼女は蚊帳の外にいて、硯筥すゞりばこ料紙りょうし入れから小刀や紙を取り出しながら、始終面白そうに笑いつゞけていた。
十二月大晦日おほつごもりに持行けるが四郎右衞門其日は殊の外勘定に取込居とりこみをり三郎兵衞の來りても碌々ろく/\挨拶あいさつもせず帳合ちやうあひ爲居なしゐたりし所へ三郎兵衞右の金百兩を返濟しければ其儘そのまゝ硯筥すゞりばこの上に置て下女に申付さけさかな
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)