“すんげき”の漢字の書き方と例文
語句割合
寸隙100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
加うるに意外の寸隙すんげきより凜冽なる寒気と吹雪との侵入はげしきを以て、これを防ぐにわしく到底睡眠せんと欲するもくすべからず、予は時なお十月初めなれば
吾が国に雪吹ふゞきといへるは、猛風まうふう不意ふいおこりて高山平原かうざんへいげんの雪を吹散ふきちらし、その風四方にふきめぐらして寒雪かんせつ百万のとばすが如く、寸隙すんげきあひだをもゆるさずふきいるゆゑ
……白い女体は、こけつまろびつ逃げまわり、寸隙すんげきを見ては、疾風のように男に飛びかかっていった。
影男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)