“すぐまへ”の漢字の書き方と例文
語句割合
直前100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寺の直前すぐまへに立つたのでは容易に大きな塔の全体が眼にらないので僕等四人はその広場の上を後退あとしざりしながら眺めるのであつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
直前すぐまへのK法学士が、たまらなささうにわめいて眼をくと、皆は一度に眼をいて笑ひ出した。娘はとう/\居溜ゐたゝまらなくなつて次のに逃げ出したさうだ。
ある日の事青山三丁目から電車に乗り込んで吊り皮に垂下ぶらさがつてゐると、直前すぐまへに腰を掛けてゐる海驢あしかのやうな顔をした海軍大尉が、急に挙手注目して席を譲つて呉れた。