“すいじん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
水神73.1%
粋人19.2%
燧人3.8%
酔人3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
満願寺屋まんがんじや水神すいじん騒ぎの一件か、それとも、ことによったらいろはがるたの——ではあるまいか、ともう歴然ありありと持ち前の気負いを見せて来るのだ。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ビックリばこだとか、本物とちっとも違わない、泥で作った菓子や果物だとか、蛇の玩具だとか、ああしたものと同じ様に、女の子を吃驚びっくりさせて喜ぶ粋人すいじんの玩具だといってね。
二銭銅貨 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
火の本は自らあり、薪によりて用をなすのみ。もし薪をまちてしかるのちに火あらば、すなわち燧人すいじんの前にそれ火の理なからん。火の本は至陽なり。陽を火の極となす。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
「あぶなし」といふ語の主格は酔人すいじんにして桜にあらず。しかもその酔人といふ語はなくただ「酒の酔」と虚にいひたるのみなれば、普通の文章のやうに解しては解しがたきわけなり。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)