“じんりきしゃ”の漢字の書き方と例文
語句割合
人力車100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人力曳じんりきひきの海蔵かいぞうさんも、椿つばき根本ねもと人力車じんりきしゃをおきました。人力車じんりきしゃうしではないから、つないでおかなくってもよかったのです。
牛をつないだ椿の木 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
それから父と二人は二人乗の人力車じんりきしゃで浅草区東三筋町みすじまち五十四番地に行ったが、その間の町は上野駅のように明るくはなかった。
三筋町界隈 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
勤め先からの帰りと覚しい人通りがにわかにしげくなって、その中にはちょっとした風采みなりの紳士もある。馬に乗った軍人もある。人力車じんりきしゃも通る。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)