“じゅうづめ”の漢字の書き方と例文
語句割合
重詰100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
官蔵、伴助、宅悦の三人は、長兵衛に促されて手拭で小平に猿轡をはめ、まずびんの毛を脱いた。其の時門口へお梅の乳母のお槇が、中間に酒樽さかだる重詰じゅうづめを持たして来た。
南北の東海道四谷怪談 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
と言って、弁当に酒さかななど重詰じゅうづめにして出し、招いた人たちの間を斡旋あっせんした。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そこへ長唄ながうたの好きだとかいう御母おっかさんが時々出て来て、すべっこいくせにアクセントの強い言葉で、舌触したざわりの好い愛嬌あいきょうを振りかけてくれる折などは、昔から重詰じゅうづめにして蔵の二階へしまっておいたものを
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)