“じやうち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
情痴50.0%
上地25.0%
城地25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
池の端に軒を連ねた出逢茶屋であひぢやや戯作ぎさく、川柳にその繁昌を傳へる江戸人の情痴じやうちの舞臺ですが、池のほとりを少し西へ取つて茅町かやちやう一丁目、二丁目へかけては一流の大町人、大藩の留守居など
五百石を上地じやうちし、別當は還俗げんぞくして神主になり、名も前田道臣みちおみと改め、髮の伸びるまでを附髷つけまげにして、細身の大小を差し、しきりに女を買つて歩きなぞした。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
東の坊に中の坊に梅の坊に西の坊に北の坊に知足ちそく坊の六坊の中で、西、北、知足の三坊は疾くに廢絶して、其の跡は竹藪になつてゐるが、東、中、梅の三坊だけが上地じやうちの時まで殘つて
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
思はざりき、主家しゆかたふ城地じやうちほろびて、而かも一騎のかばねを其の燒跡やけあとに留むるものなからんとは。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)