“しょううん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
祥雲20.0%
勝運20.0%
性運20.0%
松雲20.0%
湘雲20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「え、六条さま。——道理で」光斎こうさいは、仲間の祥雲しょううんと、何かささやき合っていたが、やがて
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
光斎こうさいと、祥雲しょううんの二人の仏師は、十八公麿のおもざしを見て、よほど、心をひかれたらしい。生ける菩薩ぼさつのようだといって、慾も得もなく、彫ったのである。そして、彫りあがると
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
きっと勝運しょううんをひらいてみせます。大内、厚東こうとうの新手のせいも参着したよし。ねがわくばなおぞくぞく、新鋭の隊を、前線へおくり出し給わりたい。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
このご難産に、殿中でお祈りする者は、房覚ぼうかく性運しょううんの両僧正、俊尭しゅんぎょう法印、豪禅ごうぜん実全じつぜん両僧都などで、何れも僧伽そうがの句などをくり返し読み秘法をつくした。
十曲峠じっきょくとうげの上にある新茶屋には出迎えのものが集まった。今度いよいよ京都本山の許しを得、僧智現ちげんの名も松雲しょううんと改めて、馬籠まごめ万福寺の跡を継ごうとする新住職がある。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
文久年間に刻せられた『湘雲しょううん詩鈔』四巻。『島雲漁唱』一巻。及『雲如先生遺稿』である。妻某氏は武州八王子はちおうじの人。夫の没した後その晩年の詩稿を携えて生家に帰った。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)