“智現”の読み方と例文
読み方割合
ちげん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつて松雲がまだ僧智現ちげんと言ったころから一方ならぬ世話になり、六年行脚あんぎゃの旅の途中で京都にわずらった時にも着物や路銀を送ってもらったことがあり
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
十曲峠じっきょくとうげの上にある新茶屋には出迎えのものが集まった。今度いよいよ京都本山の許しを得、僧智現ちげんの名も松雲しょううんと改めて、馬籠まごめ万福寺の跡を継ごうとする新住職がある。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
万福寺の松雲和尚おしょうはもとの名を智現ちげんという。行脚あんぎゃ六年の修業の旅を終わり、京都本山の許しを得て名も松雲と改め、新住職として馬籠の寺に落ちついたのは、もはや足掛け二十年の前に当たる。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)