“しおう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雌黄57.1%
師翁14.3%
至奥14.3%
詩翁14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
箱入の唐墨からすみがある。雌黄しおうなんどの絵具類をまとめた袱紗包ふくさづつみがある。そんなものが匣の大半を埋めていて、その上積うわづみのようになって、やや大型の女持の懐中物かいちゅうものがある。
この許六と師翁しおうとの附合つけあいは、美少年が盛りの春をすでに過ぎて、懐旧にえぬ風情ふぜいを叙したものかと思われるが、細かな感じは私には説明ができない。次に
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
二つほど実例を挙げて説明すると、一つは最も有名な『冬の日』の第一篇の中ほどで、師翁しおうの「あかつき寒く火をきて」という句をけて、次のような一続きがある。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
業というか気合というか、なににせよ、剣道の至奥しおうにも疏通そつうした、すさまじいばかりの気魄であった。
顎十郎捕物帳:04 鎌いたち (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
詩翁しおうは、ヨネ・ノグチの若い顔に何を話しかけたことであろうなどと思っていると、見ぬ詩翁の顔は浮んで来ないが、ヨネ・ノグチのあの顔が眼底に見えて来る。
バークレーより (新字新仮名) / 沖野岩三郎(著)