“さんぎゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
惨虐50.0%
簒逆33.3%
簒虐16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
市中の上下は、その惨虐さんぎゃくなる殺人者の何者であるかを揣摩しまして、盛んに役向やくむきを罵りました。役向を罵るばかりでなく、おのおの進んで辻斬退治のために私設の警察を作ろうとしました。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
簒逆さんぎゃくの賊、これにありしか」と、馳け迫って
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曹操は相国しょうこく曹参そうさん後胤こういんで、累世るいせい四百年も漢室に仕えてその禄をみながら、いま漢室の衰えるを見るや、その恩を報ぜんとはせず、かえって、乱世の奸雄たる本質をあらわして簒虐さんぎゃくをたくらむ。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)