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さるさわのいけ
ふりがな文庫
“さるさわのいけ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
猿沢池
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
猿沢池
(逆引き)
なるほどこれは
面妖
(
めんよう
)
な話じゃ。昔はあの
猿沢池
(
さるさわのいけ
)
にも、竜が
棲
(
す
)
んで居ったと見えるな。何、昔もいたかどうか分らぬ。いや、昔は棲んで居ったに相違あるまい。
竜
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
奈良は
奠都
(
てんと
)
千百年祭で、町は
球燈
(
きゅうとう
)
、見せ物、人の顔と声とで一ぱいであった。
往年
(
おうねん
)
泊
(
とま
)
った
猿沢池
(
さるさわのいけ
)
の三景楼に往ったら、主が
変
(
かわ
)
って、名も
新猫館
(
しんねこかん
)
と妙なものに
化
(
ば
)
けて居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
殊に
猿沢池
(
さるさわのいけ
)
からかんかん照りの三条通りを
春日
(
かすが
)
へ登って行く午後三時の暑さと来ては類がない。坂道は丁度
張物板
(
はりものいた
)
を西日に向って立てかけてあるのと同じ角度において太陽に向っているのである。
大切な雰囲気:03 大切な雰囲気
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
甘酒とあめ湯は旧日本の
珈琲
(
コーヒー
)
でありココアでもあったが、今は奈良公園の夏の夜の散歩において、
猿沢池
(
さるさわのいけ
)
の附近ではまだ飲む事が出来る位のもので、大体都会ではコールコーヒーとアイスクリームだ。
大切な雰囲気:03 大切な雰囲気
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
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