“さつまがすり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薩摩絣72.2%
薩摩飛白22.2%
薩摩綛5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何と、足許あしもとの草へ鎌首が出たように、立すくみになったのは、薩摩絣さつまがすり単衣ひとえ藍鼠あいねずみ無地のの羽織で、身軽に出立いでたった、都会かららしい、旅の客。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ところへ花道から俳人高浜虚子たかはまきょしがステッキを持って、白い灯心とうしん入りの帽子をかぶって、透綾すきやの羽織に、薩摩飛白さつまがすり尻端折しりっぱしょりの半靴と云うこしらえで出てくる。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
嚴格な家に育つて、學生時代は、どんな儀式があらうとも、薩摩綛さつまがすりの着物に小倉の袴ときめられて居た。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)