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さつてじゆく
平吉
始め五兵衞其外とも一同下られけり是より伊奈殿には
手代杉山五郎兵衞
馬場與三右衞門の兩人に
幸手宿の杉戸屋富右衞門を
見るよりも皆々
愁傷大方ならず
然れど如何とも
詮方なきにより早々此趣きを村役人へ
屆けしかば
幸手宿權現堂兩村の役人とも立合
評議なす中夜は程なく
明放れしにぞ早々此段を
斯て又
幸手宿なる杉田三五郎は重四郎と共に金兵衞の
子分八田掃部練馬藤兵衞三加尻茂助の三人を
利根川邊にて殺し重四郎が幸手宿を
立退金兵衞より奪ひ取りし金の
中百兩を
分前を