“さった”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サッタ
語句割合
薩埵62.5%
擦搽12.5%
薩陀12.5%
薩陲12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道了大薩埵さったの奥から出てくる狩川と、酒匂川とは飯泉橋の上手で合流している。その橋の東の袂に、飯泉村を貫いて流れて出てくる清澄な小川があった。
想い出 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
第四 冬寒支体僵瘃きょうちょくノ病 雪塊ヲ取テ患部ニ擦搽さったスレバ即チユ 又臘雪水甘クシテ大寒 天行えきヲ解シ一切ノ瘡毒そうどくヲ療ス ソノ他諸病ニ於テかならずツ所ニシテ医家欠クベカラズ
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
しかし、若悪獣囲繞にゃくあくじゅういにょう利牙爪可怖りげしょうかふも、蚖蛇及蝮蝎がんじゃぎゅうふくかつ気毒煙火燃けどくえんかねんも、薩陀さった彼処かしこにましますぞや。しばらくして。……
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
駿河庵原いはら岫崎くきざき岡は今の薩陲さった峠のことで古くは『日本紀略』の天慶三年の記事にも見えている。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)