“さきおり”の漢字の書き方と例文
語句割合
裂織100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
安来節やすきぶしで名高い安来も、近年織物に金物の竹細工に努力を払いました。能義のぎ郡山佐村で織られる「裂織さきおり」も特色あるものであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
これも裂織さきおりの厚ぼったい布で、荷物にすれてもそう早くは破れなかったかわりに、着物というようなやわらかい感じのものでなかった。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
近年になってからのものでありますが、この高知市では盛に裂織さきおりを作って輸出ものに応じました。花模様の入ったものなども作られます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
大ていはそっくり入れ物に入れてくることがまた一つであったが、そのしょかただけは改良した連雀も同じで、竹籠たけかごの左右に幅のひろい裂織さきおりひもをむすびつけ
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
裂織さきおり」といって、古衣ふるぎぬを裂いて織り込む厚い布があります。すたれ物のよい利用で、見違えるようによみがえってきます。主として炬燵掛こたつがけに用いられます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
薩摩さつま下甑島しもこしきじまでニンブという裂織さきおりなども、材料はいずれも粗末なものであったが、色の取合せや織り上りの美しさに、女たちは全身の力と心とをめていたのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)