“さいくば”の漢字の書き方と例文
語句割合
細工場100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幸兵衞は返答に困りまして、うろ/\するうち、お柳は表の細工場さいくばの方へげて行きますから、長二が立って行って
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
吹所の一廓は、吹屋、打物場うちものば下鉢取場したはちとりば、吹所棟梁詰所、細工場さいくば色附場いろつけばの六むねにわかれていた。
顎十郎捕物帳:07 紙凧 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
燈火ともしびの赤黒い、火屋ほや亀裂ひびに紙を貼った、笠のすすけた洋燈ランプもとに、膳を引いた跡を、直ぐ長火鉢の向うの細工場さいくばに立ちもせず、そでつぎのあたった、黒のごろの半襟はんえりの破れた
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)