“ごうそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
強訴69.2%
嗷訴30.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その初めは土津つちづ羽州うしゅう最上にあらせられし時幕領白岩の農民強訴ごうそに及びたる時、三十六人の巨擘きょはくを捕へて、糾弾もせず一時に磔刑に行はれ、それを
せいばい (新字新仮名) / 服部之総(著)
行商人 ……ええと、右之者共、かみを恐れず、ええと、貢租こうその件につき……へえ、貢租てえと年貢のことじゃろが……強訴ごうそにおよばんといたし相謀り……強訴と言うのは何の事だえ?
斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
処罰は叡山と幕府のあいだで長い紛糾ふんきゅうを見、尊氏としては、道誉をかばい抜いたのだが、山門大衆の嗷訴ごうそに押されて、ついに流罪のほかなくなったものだった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
などと人心を暗きに落とし、課税の手段に至っては、いわゆる微に入り細に入り、特に農民方面へは、苛斂誅求かれんちゅうきゅうをこれ事とし、ために農民負担に堪えかね、一揆を起こし嗷訴ごうそをし
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)