“ころうそく”の漢字の書き方と例文
語句割合
小蝋燭100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本へ帰って二タ月目に、小蝋燭ころうそくを積み立てたようなそのほの白い花を見つけて、かの女はどんなによろこんだことであろう。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ゆさ/\とやわらかなえそうな若葉をかぶった白樫しらかし瑞枝みずえ、杉は灰緑かいりょく海藻かいそうめいた新芽しんめ簇立むらだて、赤松あかまつあか黒松くろまつは白っぽい小蝋燭ころうそくの様な心芽しんめをつい/\と枝の梢毎うらごとに立て
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
ちょうど緑の焔をあげて燃ゆる小蝋燭ころうそくともしつらねたようにも見える。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)