“こもづつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
菰包66.7%
莚包16.7%
薦包16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
檢死けんしおこなはれない事情じじやうがあつて、死體したい菰包こもづつみのまゝ十日とをかちかくもころがしてあつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
半蔵は大小二の旅の荷物を引きまとめ、そのうち一つは琉球りゅうきゅう莚包こもづつみにして、同行の庄屋たちと共に馬荷に付き添いながら板橋経由で木曾街道の方面に向かった。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その薦包こもづつみの固い山を攀登よじのぼって暗い天井の方へ突進して行くと、藁のにおいがふと興奮をそそる。見下ろす足許は深い谷底になっていた。
昔の店 (新字新仮名) / 原民喜(著)