“こまもの”の漢字の書き方と例文
語句割合
小間物100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある村なぞは、全村平田の信奉者だと言ってもいいくらいでしょう。そのくせ、松沢義章まつざわよしあきという人が行商して歩いて、小間物こまもの類をあきないながら道を
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そこで彼等はまず神田の裏町うらまちに仮の宿を定めてから甚太夫じんだゆうは怪しいうたいを唱って合力ごうりきを請う浪人になり、求馬もとめ小間物こまものの箱を背負せおって町家ちょうかを廻る商人あきゅうどに化け
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
山の中ではあるがなかなか盛んな市街まちで、理髪をする兵隊もあれば饂飩うどんこしらえて売る兵隊もあり、また豆腐とうふを拵えて居るもあれば小間物こまものを売って居る者もあり
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)