“こばかま”の漢字の書き方と例文
語句割合
小袴100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして北庭の的場の方へ走って行くその紫濃染むらごぞめの小袴こばかまが遠くなるまで、ここの大人ふたりは、長い月日の感慨を胸の下地においてながめていた。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
海陸飛脚の往来櫛歯くしのはくよりもいそがわしく、江戸の大都繁華のちまたにわか修羅しゅらちまたに変じ、万の武器、調度を持運び、市中古着あきなう家には陣羽織じんばおり小袴こばかま裁付たっつけ簑笠みのかさ等をかけならべ
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
風采ふうさいもよく、背丈せたけもあり、同役は著流きながしが常なのに、好んで小袴こばかまをはかれました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)