“こげちゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
焦茶94.4%
濃茶5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船着き場の桟橋さんばしに建てられたアーチは、歓送迎門かんそうげいもんがくをかかげたまま、緑のすぎの葉は焦茶こげちゃ色に変わってしまった。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
そのわきには焦茶こげちゃ色のあわ畑とみずみずしいきび畑がみえ、湖辺の稲田は煙るように光り、北の岡の雑木の緑に朱を織りまぜたうるしまでが手にとるようにみえる。
島守 (新字新仮名) / 中勘助(著)
濃茶こげちゃに染めた縮緬ちりめんのなかに、牡丹ぼたんか何かの模様をたった一つ丸く白に残したその敷物は、品柄から云っても、また来客を待ち受ける準備としても、物々しいものであった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)