“こうもうじん”の漢字の書き方と例文
語句割合
紅毛人100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今考えて見ると、幾代か前の先祖が、その頃あの辺によくやって来た、オランダとかイスパニヤとかの紅毛人こうもうじんから、外国風の墓地の構造を聞き伝えて、それを真似たのかも知れない。
白髪鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
それからまたパリのあるカツフエにやはり紅毛人こうもうじん畫家ぐわか一人ひとり、一わんの「しるこ」をすゝりながら、——こんな想像さうぞうをすることは閑人かんじん仕事しごと相違さうゐない。
しるこ (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
その男というのは、燃えるような赤毛に、白子のような肌をした碧眼へきがんの大男で、紅毛人こうもうじんを見た事のない平次の眼には、地獄変相図から抜け出した、悪鬼のように恐ろしく映ったでしょう。