“こうぶしょ”の漢字の書き方と例文
語句割合
講武所100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
身分いやしく、格別美しくも無い一婦人の為に、次男ながらも旗本五百石の家に産まれた天下の直参筋、剣道には稀有けうの腕前、是天禀てんぴんなりとの評判を講武所こうぶしょ中に轟かした磯貝竜次郎が
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
講武所こうぶしょふうのまげって、黒木綿もめんの紋付、小倉こくらの馬乗りばかま朱鞘しゅざやの大小の長いのをぶっ込んで、朴歯ほおばの高い下駄をがらつかせた若侍が、大手を振ってはいって来た。彼は鉄扇てっせんを持っていた。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
蕃書ばんしょ調所は洋書調所(開成所、後の帝国大学の前身)と改称される。江戸の講武所こうぶしょにおける弓術や犬追物いぬおうものなぞのけいこは廃されて、歩兵、騎兵、砲兵の三兵が設けられる。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)