“けんさく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
献策66.7%
健作5.6%
堅削5.6%
検索5.6%
検鑿5.6%
牽索5.6%
羂索5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何か仕事の上で自分に名案がうかんでも、それはその方の係なり上役なりに、そっと陰で献策けんさくして、自分は何も知らないような顔をしているのです。
青年の思索のために (新字新仮名) / 下村湖人(著)
健作けんさくはヽでございます。学校がつかうではもう常住じやうぢう健作けんさくがお世話様せわさまになりますとてね」
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
結城ゆうき以後影を隠した徳用とくよう堅削けんさくを再出して僅かに連絡を保たしめるほかには少しも本文に連鎖の無い独立した武勇談である。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
長良川の渡船口わたしぐちをはじめ、城下内の警固、旅行者の検索けんさくなど、ここも他国と同じで相当に厳密である。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
外国人立案の法典は精完なり、何となれば衆目の検鑿けんさく甚だ厳なればなり。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
「四千メートル」の語は、あまねく右舷及び艦の首尾に伝わりて、照尺整い、牽索けんさく握られつ。待ち構えたる一声のラッパ鳴りぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
左手に羂索けんさくを執り、宝盤山の上に安坐して、叱咤暗鳴しったあんめいを現じて、怖三界ふさんがいの相をすという威相は、その煤けた古色の間から燦然さんぜんと現われているところを見れば
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)