“けすじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
毛筋60.0%
毛筋棒40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
毛筋けすじほどの雲も見えぬ。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
お妾は抜衣紋ぬきえもんにした襟頸えりくびばかり驚くほど真白に塗りたて、浅黒い顔をば拭き込んだ煤竹すすだけのようにひからせ、銀杏返いちょうがえしの両鬢りょうびん毛筋棒けすじを挿込んだままで
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
おしょさんがたぼをかきつけているうまさ——合せ鏡で、毛筋棒けすじのさきで丸髷の根元をなでている時かつらのように格好のいい頭を、あんぽんたんはじっと見つめていた。