“けうたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嬌態75.0%
驕泰25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鏡の間の壁に嵌めた無数の鏡は、女の艶姿えんし嬌態けうたいを千万倍にして映じ出だした。庭園には女の軽々とした歩みの反響がし始めた。己が晩年にち得た、これ程の楽しい月日は、総て是れ御身の賜ものだ。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
夕方になると、又向うの家の二階の窓には、絹のキモノを着た女が現れて、下品な嬌態けうたいをつくりながら、慇懃いんぎんにおれへ会釈ゑしやくをする。が、おれはもうその会釈には答へない。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
〔譯〕今日の貧賤ひんせん素行そかうする能はずば、乃ち他日の富貴ふうきに、必ず驕泰けうたいならん。今日の富貴ふうき素行そかうする能はずんば、乃ち他日の患難くわんなんに、必ず狼狽らうばいせん。