“くわうばう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
光芒66.7%
廣袤16.7%
黄茅16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すぐ前にキネマ館が白い壁をそばだててゐるので、夜前の雨にぬぐはれ切つた空が、狭く細い一部分しか見えない。しかし重役はそこから輝き落ちる青藍の光芒くわうばうをぢつと見やつて眼をしばたゝいた。
手品師 (新字旧仮名) / 久米正雄(著)
此地は廣袤くわうばう幾里の間、四時しいじ春なる芳園にして、其中央なる石級上にアマルフイイのまちあり。西北の風絶て至ることなければ、寒さといふものを知らず。
馬蹄の反響する野は、茫々たる黄茅くわうばうおほはれて、その所々にある行潦みづたまりも、つめたく、青空を映したまま、この冬の午後を、何時かそれなり凍つてしまふかと疑はれる。
芋粥 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)