“くわあふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
花押50.0%
華押50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其幅の知れないところへ予じめ自分の花押くわあふを記して置いて、勿論延珸にも其事は秘して居つたのである。
骨董 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「徳右衞門は千兩箱を五つとも開けて、上側をザクザクすくひ上げて見せたらう。あの小判が、皆んな後藤ごとうの書き判(花押くわあふ)のある表側だつたことをお前は知つて居るか」
壽阿彌の假名文は海録に讓つてこゝに寫さない。末に「文政六年癸未きび四月眞志屋五郎作新發意しんぼつち壽阿彌陀佛」と署して、邦字の華押くわあふがしてある。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
此巻物は「文政四年冬十一月九日朝より夜の子の刻に至るの間調薬看病の暇に書、名奫、字河澄、号京水、一号酔醒、又号生酔道人、仏諡可用宗経」と云ふ奥書があつて、しも華押くわあふがある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)