花押くわあふ)” の例文
其幅の知れないところへ予じめ自分の花押くわあふを記して置いて、勿論延珸にも其事は秘して居つたのである。
骨董 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「徳右衞門は千兩箱を五つとも開けて、上側をザクザクすくひ上げて見せたらう。あの小判が、皆んな後藤ごとうの書き判(花押くわあふ)のある表側だつたことをお前は知つて居るか」